第13回研修会は多数のご参加をもって終了いたしました。

テーマ: — 集団遊戯療法ミソドラマ 物語・ドラマは人の心に何をもたらすのか −

日時: 2016年(平成28年)7月31日(日) 9時55分〜17時00分

場所:お茶の水女子大学

共通講義棟2号館1階 (東京都文京区大塚2-1-1)

 

ご挨拶

深緑の美しい季節となり、皆さまお健やかにご活躍のこととお喜び申し上げます。 13回日本遊戯療法学会全国研修会をメインテーマで開催いたします。

心理臨床実践の場では昨今しばしば集団療法が求められるようになり、今回の研修会では、 集団遊戯療法であるミソドラマの研修を計画いたしました。 日本遊戯療法学会は、本年7月に横浜パシフィコにて開催されます国際心理学会へ協力して招待講演者にミソドラマの創始者 Allan Guggenbühl 先生をお招きいたしました。 これを機会に日本遊戯療法学会の全国研修会にもお招きすることができご案内申し上げる次第でございます。

この研修会を通して「物語・ドラマは人の心に何をもたらすのか」、じっくり考える時間をもちたいと思います。 物語からインスピレーションを得て心は動きだし新しい物語を紡ぎ出すことができることを活用したミソドラマを体験し、 遊戯療法の中で 生かしていけるように、また集団療法として活用することができるように研修会を企画いたしました。

第1部では、Allan Guggenbühl先生による基調講演が行われます。 第2部は、ミソドラマを体験していただくワークショップです。A4画用紙3枚ほど、クレヨンをお持ちになってご参加ください。 第3部は、事例シンポジウムを計画しています。 不登校生徒へ、私設フリースクールで行われたミソドラマ実践の2年間を高橋範行氏と豊田健士氏により事例発表をしていただきます。 指定討論は Allan Guggenbühl 先生、 国際心理学会のために来日される Heyong Shen 先生をお迎えしますので、 通訳がはいりますが、安島も加わり難波愛先生の司会のもと、参加者の積極な発言も期待され、有意義な時間となることでしょう。

一日の研修会全体を通して実りのある参加してよかったと思える研修会になりますように、 準備を整え皆様のご参加を心よりお待ちしております。ふるってご参加ください。

研修委員長 安島智子

 

プログラム

受付 9:40〜

9:55〜10:00 開会のご挨拶

安島智子(研修委員長)

第1部

10:00〜10:30 ウォーミングアップ

10:30〜12:00 基調講演(通訳付)

Daring Stories, Inspiration and Play Mythodrama: a powerful Approach in Group work
(衝撃を与える)ストーリー、インスピレーション、プレイミソドラマ: グループワークに於ける効果的な方法

講師: Allan Guggenbühl(チューリッヒ教育大学 IKM葛藤解決研究所)

司会:小林 真理子(放送大学)

 

12:00〜13:00 昼休憩

 

第2部

13:00〜14:20 ワークショップ

ウォーミングアップの説明とミソドラマワーク

  1. ベルン教育相談センターで行われている発達障害児とのグループワークでの 認知行動療法を用いた集団遊びの工夫を始めとした様々なウォーミングアップの実際について
  2. ミソドラマワークの体験

講師: 安島智子(このはな児童学研究所)

司会: 阪田真代 (東京都立小児総合医療センター)

 

第3部

14:30〜17:00 事例シンポジウム

不登校生徒への私設フリースクールにおけるミソドラマ実践

事例発表者: 高橋範行(國學院大学学生相談室)、豊田健士(情緒障害児短期治療施設 なす子どもの家)

指定討論: Allan Guggenbühl(チューリッヒ教育大学 IKM 葛藤解決研究所)、
Heyong Shen(マカオ大学)、 安島智子(このはな児童学研究所)

司会: 難波 愛(神戸学院大学)